今日、3月11日は2011年の東日本大震災から12年、干支がひと回りしたことになります。12年前のあの時、僕は地下でドラムの自主練習中でした。ぐらりと揺れた時、一瞬めまいを疑いましたが、トール型のオーディオスピーカーが今にも倒れそうに大きく揺れているのを見て、地震!しかもこれ尋常じゃない!と恐怖したのを今でも鮮明に思い出します。
僕個人的には、この年、2010年いっぱいで六年半お世話になった松山千春さんのサポートを辞し、久しぶりのSing Like Talking のサポートに燃えておりました。残念ながらSLTのライブ参加は叶わなかったけど、Kalafinaの「Magiaツアー」や 甲斐よしひろさんのソロ「愛のろくでなしツアー」などに参加できて、結果的にはそれが現在に繋がる「人間万事塞翁が馬」の通りだったと思っています。
あれから12年・・・既に被災地でのがれき処理、防潮堤や交通網などもインフラ復旧はほぼ完了したとのことですが、未だ避難生活を強いられている方、泣く泣く故郷を離れる道を選択をした方々には、ご心中をお察し申し上げます。
今週、僕は実際に福島県の浪江町に降り立ちました。確かに駅近くの住宅地用に整備されたと思われる区画には、あちこちに空きもありますが、真新しい新築の住宅も割と建っていて、昼時に入った中華屋さんは意外にもけっこうな繁盛ぶりでした。一時は誰一人として住むことが許されなかった地ですから、故郷を愛する人々の営みが確実に戻りつつあり、復興は一歩一歩着実に前に進んでいるのだと実感しました。僕の出来る事など塵にも満たないことでしょうが、これからも東北魂を応援していきたいと思います。
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