この数日間はとても気持ちの良い晴天が続いていまして、まさにThe 秋という感じで一年の中でも最も良い季節ではないでしょうか。
東京の高尾山も木々の葉がそろそろ紅く色づく頃だと思いますので、久しぶりに行きたいなと思うこの頃です。
余談ですが、高尾山にまつわる話しで鉄板でウケる僕のノンフィクション物語があります。
掻い摘まんで書きますと僕がずっと若い頃、今ほど高尾山がメジャーになる前の事、
一人で登っている途中にとある男性に言葉巧みにナンパされ危うく襲われる寸前までいった話しなんですけど(笑)
まあ、ここでこれ以上書けないので詳しく聞きたい方は僕と飲みに行くぐらい仲良くなってください。
もとい、最近の僕は先日のブログの通りレコードプレーヤーを買い替えた事で、
ずっと眠ってた古いLPレコード盤を一日に一枚、気分でランダムに抜き出し綺麗にクリーニングした上で就寝前に針を落とすのが日課となりつつあります。
僕の先入イメージもあるとは思いますが、やっぱりレコードの音源は温かく耳触りもよく奥行きがあって音楽の素晴らしさをあらためて感じます。
昨日、引っ張り出したのは1981年発売の「NiteflyteⅡ」いや~、改めてとても良いですね。
(おそらく多くの日本人アーティストの元ネタとなったと推測します)
1979年発売の一枚目のアルバム「Niteflyte」のアナログ盤を買ってなかったのが悔やまれまして、収録されている「IF YOU WANT IT」をレコードで聴きたいと、中古でも売りに出てないかネットで探していましたら何という奇跡!今月の17日に完全生産限定盤として新品LP盤が出るじゃありませんか!
このタイミングにこのレコードが新品で買えるとは間違い無く神様のお導きでしょう、すかさず予約した次第です。
音楽を生業としていながらも最近では仕事以外では酷使した耳を休めたいとか言って、家で趣味としての音楽を聴く機会がずっと減っていました。
それがレコードプレーヤーの新調を機に昔に買ったレコードを聴きますと、それを買ったまだプロドラマーを目指していた頃、プロとは名ばかりの頃、ただ純粋に音楽を愛する当時の気持ちを呼び戻せた気がしています。
新型コロナ騒動で音楽家から音楽は生きるために必要無い二の次のもの、というような言葉をけっこう聞きました。
確かに何を置いても衣食住に勝る必要なものは無いでしょうが、太古の昔より儀式や祭りに音楽は欠かせなかったはず、生きるために一生懸命働いた人間の労をねぎらったり気持ちを癒やしたりする音楽は普遍的に必要なものだと僕は考えます。
さて、皆様にはどのような秋でしょうか・・・スポーツ、読書、音楽、それとも食欲?
アクティブに動くも良し、小さいを秋を見つけるだけも良し、この良い季節をそれぞれに楽しんでください。
追記です。
このコメント欄を見る方は少ないであろうと想像し、懺悔の意味も込めて少し付け足します。
このレコードに収録されている「You're Breaking My Heart」を聴くと今でも胸がキューッと締め付けられるような思い出があります。
当時付き合っていた彼女に「いつまでドラムやるの?もう待てないと」言われた時、僕には根拠の無い漠然とした自信と情熱しかなくて、ただただ返答に困るだけでした。
「いつまで?」と訊かれたのはおそらく当時の僕が信じるに足る男ではなかったのでしょう。自分でもその当時はバイトしながら夢を追いかける海の者とも山の者とも分からないちんけな男だったと思います。
ただ、僕自身も自分の未来が分かるはずもなく無責任に信用しろとは言えなかったのですが・・・
そんな未熟な時代を物心両面で支えてくれたその彼女には、今でも申し訳なかったと思っています。
今となっては恩返しする術も無いのでしょうが、感謝だけは一生しています。
佐藤強一