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 11月が今日で終わります。今月の週末はだいたい日本より暖かい国に居たことの影響もあるのでしょうか、もう明日からが師走だなんて・・・時の流れが早すぎて僕の季節感覚は完全に追い抜かれている気がします。


 只今、梶浦ファミリーは絶賛『Kaji Fes.2023』のリハーサル期間でございます。トータル曲数が多いこともあって、かなりハードになるのは織り込み済みです。その分いつも以上に身体のケアをしつつ睡眠も十分にとっていますので、今のところ僕の体調面はすこぶる好調でございます。


 4リズム+パーカッションでの土台固めリハーサル2日目から予定にも無かった通しリハをバンド自ら志願するという、なんて前向きなバンドなんでしょう。そうです、おじさん達はやる気があるんです。

 まあ、機械とは違う生身の身体ですから、やる気に任せての飛ばし過ぎで息切れしてはいけません。最後まで体力と集中力を維持できるように上手くバランスをとりながらやろうと思います。

 『30th Anniversary Yuki Kajiura LIVE vol.#18 ~The PARADE goes on~in asia 』は台湾、香港、上海での5公演を無事に終了いたしました。同じアジアでも環境も言葉も文化も違いますが、音楽においては何の壁もなく通じ合えたと思います。


 PARADEと銘打ったYuki Kajiura LIVEツアーは昨年の『vol.#17』に始まり、今年の『vol.#18 goes on』から『vol.#18 goes on~in asia』へと続きました。その各地を行進してきたパレードの目的地が来月8日と9日の『30th Anniversary Yuki Kajiura LIVE vol.#19-Kaji Fes.2023』武道館2daysだと思ってます。


 座長が香港公演のMCで言った『30年前の自分に「30年後はこうなっているよ」と言っても絶対信じないだろう』という言葉が感慨深く、もしその時に僕にも言われていたらどうだっただろうかと密かに自問してみました。

 30年前、僕は確かにSee-Sawのライブで梶ちゃんの曲を叩いていたし、その才能溢れる詞と曲に惚れ込んでいました。本当は「梶ちゃんはそうなると思っていた」と格好をつけたいところですが・・・正直に、あの時点の僕も嬉しくはあっても半信半疑だったことでしょう。


 僕も長いことこの業界でミュージシャンを生業としてきまして、優秀な才能が日の目を見ないことがあると知っています。もっと言えば、実際はそんな人の方が多い。

 溢れる才能の上に努力を重ね、沢山の素晴らしい人との縁に恵まれ、強運の星を持っていたとしても容易くはない、その場所に辿り着けるのは限られた極一握り。今更ですけど僕は凄い人と出会っていたのだと思います。


 『Kaji Fes.2023』は梶浦由記の30年間の集大成、それは梶浦音楽に携わってきた僕にとっての30年でもあります。体力的にかなりハードになることは予想できますが、積み重ねたその年月を噛みしめながらベストを尽くす演奏をしたいと思います。

 先日、お亡くなりになられたKANさんとは少しご縁がございました。ちょうど「愛は勝つ」が大ヒットする前後の数年間、レギュラーのドラマー清水淳さんの代打としてテレビやラジオで演奏させていただきました。KANさんの飄々とした人柄と男心にもキュンとくる歌詞とメロディーが大好きでした。

 旅立たれるには若すぎる年齢で言葉もありませんが、素晴らしい音楽を聴かせていただきましてありがとうございました。心よりご冥福を祈ります。

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